STORY #13
暮らすように旅をする【Vol.3】
17views
暮らすように旅をする【Vol.3】
コーヒーやビールをオーダーすると、
413オリジナルのコースターで提供される。
深い青地にいくつもの同系色のサークルが描かれ、
海の底ではじけていくうたかたをのぞき込むような、そんなデザインだ。
部屋やCafeスペースの白い壁には、いくつかのアート作品が飾られている。
コースターのデザイン元になったドローイングも、そのうちのひとつ。
風景も楽しめるけど、それだけじゃない。
アート、音楽、写真集や本が楽しめるようになっている。
そこが413の副次的な魅力なのだ。
わたしが滞在していた期間は、晴天続きだったけれど、
終日雨降りだとしても、わたしは退屈しないだろう。
先ほどの写真家の彼も、
オーナーと413で写真展ができるかどうか検討をしていた。
旅する人もそうでない人も、
心地よさをシェアする場所なのだと思う。
ランチはCafeでスパイスカレーをいただく。どれも手作りで、ほっとするおいしさ。
さて、なにも予定がない午後。
リラックスモードに寄り添うレコードでも借りていこう。
ここはサブスクでは聞けない、山下達郎のLPで決まり。

Cafeから見える景色には、
防波堤をのんびり歩く島猫の姿。
夕暮れ時が近づくと、部屋前のテラスで夕食が始まる。
文字通り刻一刻と変化する空の色。
それをまるごと楽しみながら。
SNSで人気、特別な食材を使った高級レストランなど、
東京に住んでいると数多ある飲食店の良さやあるいはその反対の意見であふれている。
そういう場所は食事を楽しむというよりも、
事前に得た情報の正誤や情報そのものを食べているように感じて、わたしは苦手だ。
この風景と一緒に楽しむ食事の方が最高に贅沢に感じる。
太陽が完全に沈むと、あたりは闇につつまれる。
すると対岸の街明かりがちらちら遠くで揺れ始め、
空には満天の星。
泡盛のグラス。
氷が溶け、カランという音が、響く。


WRITER
mariemarie
東京都都池袋在住。
ビールと音楽、それと旅先でぼんやりすることが好きな会社員。
ROOMS
CONTACT
ご宿泊・カフェに関するお問い合わせは下記よりご連絡ください。





