STORY #21

【また、あの人に会いに行く】

36views

 
〜The Rhythm of a Journey〜
観光ではない、滞在の旅について

 

もし、次の休みにどこかへ行こうと思っているなら——
3泊くらいの旅を、計画してみるのはどうだろう。
 
 

国内でもいいし、少し足を伸ばしてアジアの小さな島でもいい。
飛行機で3〜4時間くらいの距離が、いちばんちょうどいい気がする。
遠すぎず、でも日常とは明らかに違う空気が流れている場所。
 
 

あなたは、最後にどこかで「ゆっくりした」と感じたのはいつだろう。
 
スケジュールをこなした旅ではなく、何もしなかった午後のことを、
なぜかよく覚えている——
 
そういう経験が、きっと一度はあるはずだ。
 

 

朝は少し早起きして、ぶらりと散歩に出てみよう。
 

地元の人が買い物をしている市場のそば、まだシャッターの半分しか開いていない食堂。
そこで出てきた、名前も知らないスープをすすりながら、
窓の外を眺める。観光地のどこにも書いていない時間が、そこにある。
 
 

通りかかった人に話しかけられることもある。「このあたり、昔はね…」と、

小さな話を聞く。

スマホには残らない。SNSにも上がらない。
 

でも、帰ってからふとしたときに、その声を思い出す。
それが、旅の本当の土産なのかもしれない。

 

 
3泊あると、不思議とその土地のリズムが見えてくる。
じりりと傾く太陽、ざざっと引いていく潮、人の歩く速さ。
 
 

そしてある瞬間、そのリズムが——自分の口から出てくる。
 
 

ハワイなら、思わず「アロハ〜」って言いたくなる。

沖縄なら「〜さぁ」「〜ね〜」がうつる。
 

大阪なら「毎度〜」が口をついて出る。うまくできてるかどうかじゃない。
 

その一言を言った瞬間、地元の人がふっと笑顔になる。

 

 

その、距離が縮まる感じ。これが、旅のリズムに乗れた証拠だ。

 

旅好きな人の話を聞いていると、ある違いに気づく。

 

「ハワイ行ったよ」という人と、
「チャイナタウンのアロハタワー近くにあるローカルなカフェがあってさ」
という人では、目の輝きがまるで違う。
 
 

NYをよく知っている人は、あのストリートのコーナーのデリのサンドの話をする。

 

福岡なら港に近いあの飯屋。

大阪なら鶴橋の焼肉屋。

東京なら下北のレコード屋のオーナーの話。

沖縄なら、コザのあのおでん屋。

 

固有名詞が出てくるとき、その人はもう観光客じゃない。

 

 

そしてそれは、1泊じゃ起きない。
2泊でもギリギリ。
3泊目にようやく、見えてくる景色がある。

 

 

僕には、会いに行きたい人たちがいる。
 

台北の、家族でやっている小さなご飯屋さん。

韓国の、何十年も変わらない老舗の焼肉屋さん。

ハワイの、観光客があまり来ないローカルなバーガー屋。

バリのワルン。

沖縄の港の、天ぷら屋さん。

 

「また来たよ」と顔を出すと、
おじちゃんやおばちゃんが「あ、来たね」という顔をする。
それだけで、なんだかほっとする。
 

旅の前から「あの人、元気かな」と思う。
旅から帰っても「また会いに行きたいな」と思う。
 

気づけばそれは、旅というより——その土地に、
ちょっとだけ居場所ができた、ということだと思う。
 
 

場所を好きになるのか、人を好きになるのか。
気づけばその境目が、なくなっている。

 

そんな旅ができる場所を、僕らはIsland Baseと呼びたい。

 

 

観光地ではなく、滞在することで初めて見えてくる島。
派手ではないけれど、また来たいと思える場所。

 

ここで言う”Base”は、拠点という意味だけじゃない。
自分が自分に戻れる、感覚の「基点」のことだ。

 

 
そしてその先に、My Retreat Spotがある。

誰かに勧められた場所ではなく、自分の感覚が静かに選んだ場所。
特別なことは何もないけれど、
その”何もない”が、不思議と自分をほぐしてくれる。

 
 

あなたにとって、そんな場所はあるだろうか。
まだ見つかっていなくてもいい。

 
3泊の旅の中で、ふと出会えるかもしれないから。

 

 

3泊目の朝を迎えるころ、きっと気づくはずだ。
「また来たいな」ではなく、「この場所、好きだな」と感じていることに。

それは、もっと静かな、でも確かな感覚。
自分の内側で、小さなつながりが始まる瞬間だ。
 

僕がこの島に通ううちに、気づいたらここが「帰る場所」になっていた。
 
 

沖縄に、浜比嘉に。
 

気づけばそれが、413になっていた。

 
 

選んだというより、離れられなくなっていた。
たぶん、それが本物の出会いというものだと思う。
 
 

あなたにも、そんな場所が見つかりますように。
それが、どこであっても。

 

シーサー・ハマ

WRITER

シーサー・ハマSeaser Hama

413hamahiga hotel&cafeの物語を担当する守神 
シーサー浜と申します。
どうぞお見知りおきを。

CONTACT

ご宿泊・カフェに関するお問い合わせは下記よりご連絡ください。

お電話でのお問い合わせ 098-983-1413 メールでのお問い合わせ CONTACT FORM 24時間受け付けています。